【MARS160現地レポート・9/30】
火星の最初に迎えた朝について。
レポートは隊長のAlexandre Mangeot
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9月30日
暗闇と水道用ポンプの騒音は、火星ロボットの死にひんした喘ぎ声に聞こえる。 足音、コーヒーマシーンの音、異なるトーンの声、これが火星最初の朝である。 目を開け、狭いけど快適なベッドで寝がえりをすると丸い窓から朝日が差し込んでくる。今の季節、砂漠としてはまだ部屋は暖かいので、躊躇なく起きれる。そして火星と同じ赤いスリッパに足を入れる。

「おはよう」。新しい一日目の朝に、この挨拶を6回聞く。7人の勇敢な半火星人。いまは地球から火星に移行している段階。新し章にが始まったばかり。私たちは、まだ勇敢に立ち向かうことはしていないが、この火星はいずれ私たちに試練を投げかけてくるでしょう。

火星での最初の日を祈念して、私は乾燥パパイヤを使ったパンケーキを1時間かけて調理する決心をした。乾燥素材を使って料理した経験はなかったけど、それでも美味しかった。

国際宇宙ステーションでは調理済み食材を食べている。水を少々含ませてそのまま食べる。これは微小重力環境では大変優れた解決方法だ。

でも火星では乾燥食材と温室栽培の食材に依存する。ところで、温室栽培の種はまだまかれていない。なぜなら私たちが最初のクルーであり、改築された火星居住施設に到着したばかりだから。多くの人は最初のクルーは偉大で英雄扱いするだろうし崇拝もされるだろけど、責任も大きくストレスも強いし、しかもより多くの重労働が待ち受けている。

でも、このことは後で話す。今日は幸せな半火星人なんだから。

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Courtesy of Mars Society